北斗七星

北斗七星 2010年3月22日付 Vol.1326

2010/03/25 15:38

週刊BCN 2010年03月22日vol.1326掲載

▼一時期、ビジネスパーソンの必須アイテムだった「PDA(携帯情報端末)」。いま、持ち歩く人をほとんど見掛けない。携帯電話機の高機能化や回線の高速化に伴って、モバイル端末は「iPhone」に代表される「スマートフォン」に取って代わろうとしている。情報機器の変遷は予想以上に速い。

▼モバイル端末に組み込まれたり、記憶装置として使われるメディアのメーカーの幹部は「スマートフォンの普及はとてつもない」と驚く。今年中には、タブレット型の携帯端末として「iPad」やキンドルなどが日本市場に投入される。多くの人が紙ではなく、電子化されたドキュメントをこうした端末で見たり読んだりする時代が到来するだろう。

▼IT利活用では10年先を行っているといわれる東京・三鷹市の学校。ここでは、常に最新のIT機器を授業で使う。3年ほど前までは、校外活動に児童生徒がPDAやタブレットPCを持ち歩き、近隣で調べたことを端末に書き込む姿が見られた。いまは、携帯ゲーム機の「ニンテンドーDS」や「PSP」を携行し、ブルートゥースやWiFi環境で使っている。近く、「iPad」などを片手に勉強する姿を目にすることになるだろう。

▼某流通卸によると、アップルのMacが、ある都市の学校に大量導入された。従来ならば、学校のメイン端末にWindows搭載機以外が入るケースはありえなかった。日本にも、よいモノを選ぶマルチベンダーの時代がやってきたのだ。
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