今日のひとことWeb版
販社でクラウドを売る
2010/03/19 15:26
私は、流通・商流だと思っています。SaaSやクラウドなどのITサービスを売る土壌がまだ確立されていないことが、普及を遅らせている原因と確信しています。
直販がメインの米国とは違い、日本の法人向けIT産業は間接販売ビジネスが主流で、ディストリビュータやSIerにいかに自社製品を販売してもらうかがメーカーの販売戦略で重要なポイントだと認識しています。
日本で成功するISVやIHVは、有力販社と蜜月関係を築き強力な販売網を築いていることが、それを証明しているでしょう。NECや富士通、日本オラクルがその代表例です。
ただ、SIビジネスで通用した商流が、そのままクラウドやSaaSでも通用するとは限りません。ITサービスは単なる再販では販社にメリットがなく、間接販売網が築きにくいからです。
この、どのクラウド・SaaSベンダーも悩む共通の壁に風穴を開けようと挑み始めたベンダーがいます。それが日本IBMです。「クラウドの流通・再販モデル」と題しパートナープログラムを新設。販社を使ってクラウドを売ろうと本気です。
記事には、IBMがクラウドやSaaSを売るために緻密に計画したユニークなプランと、この領域で日本IBMが競合他社よりも強気でいける皮肉な理由を書いています。(木村剛士)
【記事はこちら】
日本IBMがパートナーに新提案 クラウドの流通・再販モデル
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