旅の蜃気楼

iPhone片手にマスプロ電工へ

2010/03/04 15:38

週刊BCN 2010年03月01日vol.1323掲載

【名古屋発】BCN AWARD 2010の「デジタルチューナー部門」で最優秀賞を受賞したマスプロ電工の本社を訪ねた。所在地は、愛知県日進市浅田町。日進市と聞いて、さて、どこだろうと思った。名古屋市の隣だが、聞きなれない街の名前だから、気分的に遠い感じがした。よし、今回はスマートフォンを頼りに行き着いてみよう。

▼マスプロ電工を訪問する当日。まず天気の確認から始まる。「天気」のアイコンを開く。名古屋は晴れ、気温は6℃。次に「safari」を開いて、WebのGoogleでマスプロ電工を検索する。会社案内を開いて、本社所在地をコピーする。記憶させた情報はそのままにして、「連絡先」を開く。コピーアンドペーストでマスプロ電工・端山佳誠社長を新規登録する。その住所をクリックする。まもなく、Google Mapが開く。赤いピンが表示される。そこからが少しややこしい。現在地から赤いピンまでの経路検索をする。現在地は青いピンだ。移動手段によって車、電車、徒歩の三種から選択する。私は電車を選択した。検索開始をクリックする。

▼JR名古屋駅から中央本線の鶴舞駅下車。地下鉄鶴舞線に乗り換えて、赤池駅で下車。駅前にあるマクドナルドは、周囲にファーストフード店がないから、きっと大繁盛だろう。ここから1.6kmとある。歩くには少し遠いので、タクシーに乗った。iPhoneを何度もクリックして、無事に到着した。端山社長とはBCN AWARDの授賞式でお会いしている。「おはようございます」「遠くまで、ありがとうございます」「私は岐阜の出身ということもあって、愛知県には親近感を感じるんですよ」「そうなんですか、創業者も岐阜の出ですよ」。創業者・端山孝さんは1930年生まれ。創業は53年8月、23歳での起業だ。父親から5万円を借りて会社を起こした。その父親の家は長良川河畔にある、鵜匠家一統の宿・すぎ山の近隣という。私が子供の頃、真っ黒になるまで泳いだ辺りだ。帰りはロールスロイスで赤池まで送っていただいた。車中で端山孝さんの経営語録を読んだ。語録の一つ「人のやらないことをやろう」。(BCN社長・奥田喜久男)

駅まで送っていただいたロールスロイスの前で端山佳誠社長と記念撮影
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