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<ニュースその後を検証>日立情報システムズ アウトソーシング事業を拡充
2010/02/18 15:38
週刊BCN 2010年02月15日vol.1321掲載
日立情報システムズ アウトソーシング事業を拡充
クラウドコンピューティングの普及と歩調を合わせ、大手SIerを中心に国内のデータセンター(DC)事業は拡大一途だ。「リーマン・ショック」以降の経済不況を受け、コスト削減策のひとつとして、ユーザー企業側ではITシステムを「所有から利用する」流れが鮮明化した。
このクラウドの潮流を早期に見越していたかどうかは定かではないが、日立情報システムズは、基幹システムのアウトソーシング事業を他社に比べて早めに拡充した。「週刊BCN」(2005年4月25日号)では、幹部への直接取材でこの事実を突き止め、1面トップ記事で報じた。
当時、同社は「全国アウトソーシング拡販本部」を新設し、全国19か所のDCを活用するビジネス強化に動いた。その段階でのアウトソーシング事業の売上高は約300億円。これを07年度(08年3月期)までに既存約750社に新規約500社を加え、事業規模を500億円に高めると断言していた。
現在同事業は、09年度実績で売上高579億円になり、主力事業に成長している。今年1月26日に上場廃止し、日立製作所のグループ体制へ組み込まれるが、同事業が主力であることに変わりはない。(谷畑良胤)
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