IDC Japanから最新のIT投資動向調査結果が届きました。

　調査では、国内ユーザー企業のCIOを対象に、2009年および2010年のIT投資計画を聞き、354社から回答を得ました。調査期間はドバイショックが発生した昨年11月下旬です。

　IDCは、同じ内容の調査を09年8月にも実施しておりレポートでは前回と比較して、その傾向を探っています。09年、10年ともにIT投資額を「増加する」との回答は前回調査時の数値よりも下回り、「減少する」との回答は前回時を上回りました。

　「企業は09年8月よりも11月の方がIT投資に慎重になった」のです。

　「ドバイショック」という新たな危機が発生した直後という理由が慎重にさせた要因とも思います。ですが、2010年の計画でIT投資を「減少させる」という回答は、前回調査時よりも10ポイントも増加。企業は投資しようと思った分野でも、再検討し始めているはずです。

　あくまで1つの指標にすぎませんが、依然厳しい環境が待っていることを印象付けています。

（木村剛士）

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IDC Japan、IT投資動向の最新調査レポート、改善傾向は見られず