立ち話

ヤマト運輸 木川眞 社長

2010/02/10 19:47

週刊BCN 2010年02月08日vol.1320掲載

 「“場所”に届けるんじゃない。“人”に届けるんだ」。ヤマト運輸の木川眞社長は、荷物の受け取り日時とその方法を受取人が指定できる新サービスの発表会で、こんなコンセプトを打ち出した。

 開始した新サービスは「宅急便受け取り指定」。宅配ではなく、本人に直接届けてほしいというニーズがあったためだ。「“宅配”ではなく“個配”、個人に届ける時代に変化しつつある」。

 新サービスは、同社の新版「次世代NEKOシステム」による取り組みの第一弾。同システムは、「軒先クラウド・コンピューティング」を掲げる。宅配ドライバーが持つポータブル端末を刷新し、電子マネーの決済機能と依頼内容の表示機能を実装。ユーザー情報や地域特性に合わせたデータを活用し、メニュー提案をしていく。「いままでドライバーは腰周りに沢山の端末をぶら下げていた。夕陽のガンマンではないが、それらを使い分けていた」と、ユーモアを交えて話していた。(信澤健太)
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