北斗七星
北斗七星 2010年2月1日付 Vol.1319
2010/02/04 15:38
週刊BCN 2010年02月01日vol.1319掲載
▼全国区の大手SIerでは、大型案件を「下請け」に投げ、プロジェクト管理をしっかりしてさえいれば、自社であまり手をつけずに納品できる。大手SIerの技術者には「エンドユーザーと接することは稀」という人が少なくない。対して、地方のITベンダーは、担当者一人でコンサルティングから提案・導入、導入後の保守・サポートまで、幅広く複数の役割をこなす。要するに、こうした仕事のやり方ができなければ地元の案件は獲得できないのだ。
▼北海道の中堅ITベンダー社長が嘆いていた。「優秀なIT人材が地元に根づかない」と。“何でも屋”をこなさなければならないので、地元を敬遠して首都圏のITベンダーに就職してしまうのだという。しかし、どうだろう。エンドユーザーの顔を知らずにシステム開発するのと、完成の喜びを分かち合える地元企業のシステム開発を行うのでは、後者のほうがやりがいがあり、技術力を上げることができるはず。地域ITベンダーは、地元から人材を獲得するために、もっとこの点をアピールすべきと思う。
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