旅の蜃気楼

総力挙げて、BCN AWARD

2010/01/28 15:38

週刊BCN 2010年01月25日vol.1318掲載

【秋葉原発】1月14日に開催した「BCN AWARD」の表彰式とパーティーは大いに盛り上がった。今年で11年目。新たな10年に向けてBCN AWARDの表彰式は、新しい試みを三つ取り入れた。(1)開催地をデジモノの聖地・秋葉原とした、(2)表彰式の会場にユーザー代表を招いた、(3)新コンセプト「ものづくりの環」を取り入れた。表彰式が新し物づくめなものだから、式を運営するBCN社内には年明け早々から緊張感が張り詰めていた。開催の2日前、日本事務器社長の田中啓一さんから電話が入った。「奥田さん、式典の当日の様子をWebカメラを使って、情報発信できそうなんで、うちの技術屋に挑戦させたいんだけど」。うれしい提案を受けて、午後2時から4時までの表彰式の様子は、無事に情報発信できた。田中さん、ありがとうございます。

▼会場は秋葉原のど真ん中。昨年7月にオープンしたばかりの「ベルサール秋葉原」だ。当日は、高校生から70代までの参加者260名が一堂に会した。メーカーの皆さん、販売店の皆さんには、「秋葉原での開催がいい」と評価していただいた。「BCN AWARD 2010」の受賞は102部門、48社のナンバーワン企業だ。大人たちに混じって、「ITジュニア」も集まった。優秀なものづくりの子どもたちにITジュニア賞を贈るようになって、5年目だ。生徒は毎年卒業する。しかし指導の先生で、3年連続の方もおられる。ITジュニア賞の受賞は、全国の大会での優勝が前提だから、毎年勝ち上がった学校となる。学生と先生の連係プレーの賜物だ。

▼先生と生徒の一言を紹介する。「生徒がとても喜んでいます。大人の方々に見ていただける機会はほんとに貴重です。これで今年も頑張れます。来年も来ます」=松本工業高校・赤羽治先生。「学生自身もいろいろな発見をしたようです」=東京高専・北越大輔先生。「いろんな人に見ていただくなかで、ソフトの改良すべき点などに気づかされました」=開成高校2年生・奥殿貴仁さん――。「ものづくりの環」が回り始めた。(BCN社長・奥田喜久男)

「ものづくりの環」は未来の担い手にも広がっていく
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外部リンク

「BCN AWARD」

「BCN ITジュニア賞」

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