北斗七星
北斗七星 2010年1月11日付 Vol.1316
2010/01/14 15:38
週刊BCN 2010年01月11日vol.1316掲載
▼例えば、新潟・長岡市に本拠を置く「角上魚類」。年末はおせち料理などの準備で訪れる客で賑わうのは当然。近くのスーパーにある鮮魚コーナーで品定めしたあとに来訪したが、そこと比べて値段が安いわけではない。いつも新鮮な魚介が陳列され、それを使った旨い料理が思い浮かび、「買って帰りたい」という気にさせる。
▼一方、家電量販店は年末商戦真っ盛りにもかかわらず、例年になく客の入りが少ない印象を受けた。人が集まっているのは携帯電話と在庫一掃の叩き売り商品の周囲だけだった。「エコポイント」効果で一時的に購入客は増えただろう。しかし、もう一段「楽しさ」を演出しなければ、購買は長続きしない。
▼この時期、IT業界の経営者から「年賀」が届く。インフォテリアの平野洋一郎社長は、「日本社会で『~たい』の量が減りすぎ、『~すべき』にお金を費やしている」と現状を憂える。昔は新OSが発売されれば買いに走った。今は、こんなドキドキするプロダクトやサービスが少なくなっているのだろうか。
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