今日のひとことWeb版

やはり厳しいIAサーバー、調査レポート続々

2009/12/09 15:26

 IT産業の動向を知るために、筆者はサーバーの販売台数・金額を1つの指標にしています。

 ハードの販売額は、IT市場の約4割に過ぎません。しかしながら、サーバーが伸びれば、周辺機器やソフトウェア、関連するITサービスも伸びる。波及効果は大きく依然、サーバーはIT産業の中心とみているからです。

 12月に入り、複数の調査会社からサーバーの主役であるIA(PC)サーバーの上期実績が届きました。導き出した数値に若干の違いはあるものの、過去の調査依頼最悪の結果で、大幅なマイナス成長です。

 通期でも情勢は変わらず、年間の合計出荷台数は50万台を割り込む可能性が強い。厳しい1年を象徴する結果です。

 ただ、悲観的な結果だけではありません。金額の落ち幅は台数よりも小さいことが分かりました。ユーザー企業は、ブレード型に代表される高額モデルを求めるようになった証です。

 大幅なマイナス成長のなかでも、市場はチャンスを示しています。

(木村剛士)

【記事はこちら】
MM総研、上期PCサーバー実績明らかに、前年同期比19%減に、NECがトップシェア堅持
ノークリサーチ、上期のPCサーバー出荷実績は15.8%減、富士通が好調で3位

メールマガジン「Daily BCN Bizline 2009.12.9」より
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