BOOK REVIEW
<BOOK REVIEW>『法人営業 利益の法則』
2009/11/05 15:27
週刊BCN 2009年11月02日vol.1307掲載
章立ては4本。第1章・営業で「儲ける」ビジネスモデル/第2章・顧客を「つかむ」営業/第3章・顧客との関係を「深める」営業/第4章・勝率を上げる営業マネジメント、の4つである。各章は(1)一人の営業マンを主人公とするストーリー、(2)解説、(3)営業のコツの3部構成になっている。
例えば第1章では、得意先に気に入られて売り上げを伸ばした新人営業マンのストーリーが展開されている。BtoBのビジネスでは、得意先に気に入られるのが「鉄則」だが、結果的にはこの営業マンは得意先に振り回されて利益の出ない商売をしていたのだった。
こうしたケースは、業種業態を問わずに出くわすはずだ。とくにIT業界では、システム構築など長丁場の商談を余儀なくされるだけに、相手(ユーザー企業)のペースに巻き込まれやすいともいえる。第3章に記されている「過剰なカスタマイズ要求への対応」などは、ぜひ身につけておきたいスキルである。(止水)
『法人営業利益の法則』
グロービス著/山口英彦執筆
ダイヤモンド社刊(1600円+税)
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