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<ニュースその後を検証>富士通 中堅市場ビジネス、06年度売上3200億円へ
2009/10/29 19:47
週刊BCN 2009年10月26日vol.1306掲載
富士通 中堅市場ビジネス06年度売上3200億円へ
富士通は10月1日、グループ会社の富士通ビジネスシステム(FJB)を完全子会社化した。グループ全体の中堅市場向けビジネスをFJBに一本化することが目的だ。グループ会社の中堅企業向けのパートナー販売は、FJBがすべてハンドリングする。
5年前の「週刊BCN」(2004年8月30日号)では、富士通がパートナー販売主体で中堅市場の売上高を06年度(07年3月期)までに3200億円にすることを、当時の執行役員から聞いた話としていち早く伝えた。この当時から、富士通本体とFJBの営業が不整合だった問題は顕在化していたため、今年5月に「FJB子会社化」が発表されても、さほど驚かなかった。
「FJB子会社化」の記者会見で伝えた中堅市場ビジネスの売上高は、08年度(09年3月期)が3500億円。5年前に掲げた目標数値は、概ね達成されたようである。
当時は商談期間を改革し、現在の平均4.7か月から3か月へと短縮し、案件を増やすことで収益を上げることを狙った。今後、富士通本体でこのように改革・確立された受注・導入の短縮化を、FJBが一括してどう運用していくかが成長のカギを握る。(谷畑良胤)
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