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<ニュースその後を検証>金融庁 財務情報の開示にXBRL導入へ
2009/10/13 15:38
週刊BCN 2009年10月12日vol.1304掲載
財務情報を作成・流通・再利用するために標準化されたXMLベースの言語「XBRL」。透明度の高い財務情報をタイムリー、スピーディーに把握するため証券市場を中心に期待が集まる仕組みだ。
「週刊BCN」(2004年8月2日号)では、某監査法人から情報を得て、金融庁が証券取引法に基づく電子開示システム「EDINET」にXBRLを採用し、有価証券報告書などの提出を実現することを突き止め、トップ記事として伝えた。
当時、金融庁の担当者は、導入スケジュールについて「ノーコメント」を貫いたが、本紙では「3年程度で全上場企業がXBRL形式の報告書を提出する」と予測。この見込みは若干外れたものの、いまや多くの上場企業や、それに準じる優良企業で採用されている。
ただ、「XBRLの利用」については、日本の企業はまだ遅れている。国際的には米国の銀行監督機関や英国の国税歳入所管庁などでXBRLの採用が進む一方、日本企業が電子開示や電子融資を使って海外で資金や部材調達する仕組みまで備える例はまだ少ない。システムはできたが、「利用は途上」という段階にあり、早期の普及策が求められている。(谷畑良胤)
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