立ち話

NEC 大武章人取締役執行役員専務

2009/10/07 15:38

週刊BCN 2009年10月05日vol.1303掲載

 国内の携帯電話端末市場が成熟期を迎えているなか、NECとカシオ日立モバイルコミュニケーションズ(CHMC)は、事業統合で生き残りを図ろうとしている。新会社の名称は「NECカシオモバイルコミュニケーションズ」で、NEC主導で製品開発・販売を推進していく。

 ノキアやサムスン、LGといった海外メーカーが圧倒的シェアを誇るなかで、海外マーケットを開拓するのは容易ではない。NECの大武章人・取締役執行役員専務は「ノキア、サムスン、LGなど一億台規模の企業と同じ土俵に立って勝てるかというと難しい。差別化ができなければ結果的に価格競争になり、この会社は生き残れない」と冷静に分析している。

 そこで打ち出した方針は、NECのプラットフォーム技術とCHMCの北米で高い支持を得ている防水・耐衝撃技術を生かした高技術・高性能携帯をアピールしていくこと。まずはニッチを開拓し、実績を積み重ねていく戦略だ。(信澤健太)
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