旅の蜃気楼

もうすぐやってくる地デジの時代

2009/09/18 15:38

週刊BCN 2009年09月21日vol.1301掲載

【本郷発】総務省から「地デジ説明会」の案内がきた。最近、お上から届く郵便物が増えている。今となっては何に使ったのか憶えていない定額給付金の通知、政権が代わった衆議院選挙の投票所入場券、そろそろ頂く年齢になった厚生年金のお知らせ、いつもいやな気持ちになる税務署からの通知、そして今回の総務省からの案内である。

▼総務省からの封書の表には大きな文字で、「総務省・重要」とある。なんだろう、と一瞬驚いた。よく読むと、「なんだ」程度のことだったが、とても仰々しい。「大変重要なお知らせのため、全国全世帯を対象に配布させていただきます。お手数ですが、必ず開封して内容をご確認ください。地上デジタルテレビ放送のご案内。総務省より大切なお知らせです。至急、ご開封ください」。これが封筒の表書きだ。

情報誌「BCNランキング」でも、地デジ関連の特集を組んでいる

▼裏面には、「2011年7月24日までにアナログテレビ放送は終了し、デジタルテレビ放送に移行します」とある。早速、封筒を開けてみる。A3判とA4判の印刷物が1枚ずつ三つ折で入っている。A3のチラシは地上デジタル放送の説明書だ。文面は「初めて、我が家にテレビが来たときのうれしさ。白黒からカラーになったときの驚き」とある。なるほど、確かにアラカン世代には思い当たる。私が初めてテレビを見たのは小学校5年生頃だ。チラシの文面は続く。「あの時のテレビの感動を再び…今、また新しいテレビの時代がやってきます」。そういえば、私の家にデジタルテレビが入ったのは2年前だ。おかげで液晶画面で美しい映像が迫力のある大型画面で見ることができる。それだけではなく、デジタルテレビは文字情報が入っていて、アナログテレビとは情報量が格段に違う。これがデジタル時代のライフスタイルだと実感したものだ。移行期はお金がかかるが、思い切って切り替えて、次の時代に対応しよう。イオンが4980円の地デジチューナーを9月19日から売り出す。いよいよ地デジ時代が接近してきた。(BCN社長・奥田喜久男)
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