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<ニュースその後を検証>日本ビジネスコンピューター シンクライアント販売開始
2009/08/03 15:38
週刊BCN 2009年08月03日vol.1295掲載
全国に展開するSIerで、パソコン販売を収益の柱にするベンダーは、いまや少なくなっている。週刊BCN(2005年7月18日号)は、日本ビジネスコンピューター(JBCC)が中堅・中小企業に向け、自社ブランドのシンクライアント「セキュアターミナル」を販売開始することを、特ダネとして伝えた。同社はこれを機に、パソコン販売から徐々に軸足を別方面へと移していった。
JBCCの「セキュアターミナル」販売は、実のところシンクライアント市場では後発だった。このため、「他社と差別化が難しい」と、メインフレームや旧オフコンへのエミュレートソフトウェアを標準搭載し、IBM製ハードウェアとの連携を売りにすることで、競合を追う作戦に出た。
当時の価格は、WindowsXPエンベデット搭載で7万円弱、同CE搭載で5万円弱。現在のネットブックなど小型のパソコンに比べ割高にみえるが、当時はこれが低価格でヒットしたようだ。
クラウドコンピューティング時代に突入し、企業向けにファットクライアントの必要性は低くなっている。JBCCの方針転換は、先見の明があったといえる。(谷畑良胤)
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