江戸情緒の店で官僚と本音で

　中央区・人形町の「甘酒横丁」という風情ある通りに店舗を構える「山葵（わさび）」。会計アプリケーションのSaaS型サービスを開発・販売するビジネスオンライン（BOL）の藤井博之代表取締役のお気に入りだ。


　ランチメニューは950円の和定食だけだが、刺身をメインとしたおかずは日替わりなので、毎日通っても、バラエティ豊かな旬の味が楽しめるとか。ボリュームがあって、お得感もある。

　夜は、豊富な銘柄の日本酒が揃った居酒屋に様変わりする。入口から最も奥に位置する席からは、「甘酒横丁」を見下ろすことができ、「江戸情緒の溢れる風景を楽しみにながら、日本酒を堪能できる」と藤井氏。

　BOLは、経済産業省や総務省との協業も多く、政策の企画・運用を陰で支えている。霞が関の官僚と酒を酌み交わすことも多く、その際は「山葵」に誘うという。「霞が関近辺の殺伐とした空気から離れ、和んでもらうことで本音を引き出そうって魂胆（笑）。あんなコンクリートだらけのところに毎日いたら、いい政策も生まれないでしょうしね」。

　仕事を忘れさせる風情ある街並みと、店内の柔らかな雰囲気も魅力を高める。

東京都中央区日本橋人形町2－11－4
03－3666－6977