旅の蜃気楼
ケイタイの天気予報が気になる
2009/06/01 15:38
週刊BCN 2009年06月01日vol.1286掲載
▼iPhone一辺倒の光景が、ようやく変わろうとしている。持つことで“クール”な雰囲気を演出できるiPhoneに対して、ビジネスパーソンの“やる”という意気込みがびんびん伝わってくるBlack Berry。そして5月19日には、ドコモからGoogleの携帯電話OS「Android」を積んだHT-03Aと、1GHzのCPUをもつ東芝のスマートフォンT-01Aが発表になった。デザインのかっこよさ、通信回線料金、実用性という順が、今のところのスマートフォン購入の決め手とお見受けするが、さて、この新手のiPhone対抗馬たちは、どのような演出をしてくれるのだろう。
▼IT機器は、なくてはならない企業経営の武器だ。IT武装といえば、軍隊はその典型だ。戦場の写真で見る兵士が装備を身につけた姿は、IT武装そのものだ。ビジネスパーソンも似たようなもので、GPS対応のケイタイを持っていれば、どこにいても居場所確認ができる。スマートフォンであれば、インターネット内のデータベースにすぐアクセスできる。コンテンツの入手が勝敗の分かれ道だ。
▼ところが、そのコンテンツで気になることがある。iPhoneの「天気」のコンテンツだ。地名を登録しておくと、瞬時に1週間先までの天気を予報してくれる。東京、月曜日朝で17℃。長野県茅野市は-8℃だ。ちなみに松本市は12℃だ。茅野は八ヶ岳の入り口の街だ。この時期の温度がマイナスということはあり得ない。マイナスを表示するようになったのは、4月1日頃からだから、洒落だと気にしないでいたが、このままだと来年のエイプリルフールまで続きそうな気配だから、気になっている。(BCN社長・奥田喜久男)
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