あなたは「ローマ字」派? それとも「かな」派? キーボード入力方式には、一般的な「JIS配列」のほかに、「M式」や「親指シフト」がある。M式というのは、元NECの森田正典氏が開発したもので、“日本語発音の特徴を活用した”独特の入力方式だ。親指シフトは、富士通がワードプロセッサ「OASYS」に採用したキーボード配列で、すこぶる好評だったが、スタンダードにはなれなかったようだ。なぜか。ある大手ソフトベンダーの経営者は、「(五指が揃った)健常者を前提にした配列だから」とみる。今でいうユニバーサルデザインでなかったというわけだ。