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<ニュースその後を検証>JBCC Linux向けの技術センター開設へ
2009/03/02 15:38
週刊BCN 2009年03月02日vol.1274掲載
日本ビジネスコンピューター(JBCC)は2006年4月、会社分割によって純粋持株会社へ移行し商号を「JBCCホールディングス」へ変更した。そこから溯ること3年の03年4月、同社は「リナックス技術センター」を開設した。この前月の週刊BCN(03年3月10日号)では、「Windows Server」の製品化と合わせ、この出来事をスクープとして取り上げた。
当時、JBCCは統合アプリケーション・サーバー「iSeries(旧AS/400)」とJava系プラットフォームの販売を主力としてきた。しかし、より少額なIT投資を望むユーザー企業や同社の「2次販社」でLinuxやWindowsを使った小規模案件が増えたことにより、事業転換を図った。
これまでにも両システムの技術者は存在していた。だが、各部門に分散し総合力を発揮しにくい状況になった。
これを集約したのが上記のセンターになる。現在はホールディングス化したことで、流通卸事業をイグアスに専業展開させるなど「事業の集約化」を行いやすい体制にしている。爆発的に売れた「AS/400」に頼らない事業転換は、現在の安定成長にも結びついている。(谷畑良胤)
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