立ち話

日本AMD 吉沢俊介社長

2009/02/09 15:38

週刊BCN 2009年02月09日vol.1271掲載

▽…「世界経済の急激な減速で多くの業界が厳しい状況に陥りつつある」と状況を語る。金融危機に伴う現在の不況についてコメントしているのだが、決して悲観しているのではない。「世の中が大きな変化を遂げようとする時は、必ずといっていいほど当社にチャンスが訪れる」と意気軒昂だ。

▽…各社が差別化を図ろうとビジネスモデルの改善を進める際、「決まって当社製品を選択するようになる」という。それは、「競合他社の製品と比べ、当社の製品はユニークかつ独自性があるから」だとか。「健全な競争で勝つための製品を提供できる」と自信をみせる。

▽…「x86プロセッサの開発技術で、トップ2社のうち1社」「(グラフィックボードの)ATIを買収したために、先端グラフィックの開発技術で上位2社のうち1社」と、同社自体がユニークな存在であることに言及する。「裏を返せば、x86とグラフィック市場で競合が持っていないものを当社は持っていることになる」としている。

▽…先行き不透明な景況であっても、「2009年は最先端製品を積極的に投入していく」としている。同社は、買収したATIとの事業統合が昨年の時点で完了したほか、米国本社のトップマネジメントが交代するなど、事業拡大に向けた体制が整えられている。日本法人も、〝吉沢社長体制〟となった。「有力な企業・製品として存在感を示していく」とアピールしている。(佐相彰彦)
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