旅の蜃気楼

高橋社長の「ジーパン・デビュー」

2008/12/08 15:38

週刊BCN 2008年12月08日vol.1263掲載

【本郷発】インターコム社長の高橋啓介さんは、ガーデニングが趣味で、バラの開花時期になると、きれいに咲いたお花を一輪、会社に持ってきては、愛でながらの日々を送られる。高橋さんは恰幅がいいので、花の手入れでしゃがむのも大変だろうなと、水を向けると、やっぱりつらいそうだ。それでも好きな趣味だから、きれいなバラを自宅の庭に咲かせている。

▼10月1日、久しぶりに彼と会った。その時、話題が服装と趣味の話になって、大いに盛り上がった。服装の話はジーパン姿であった。会うなり、「ジーパンはいて来ると思ったよ」と、鬼の首を取ったようなはしゃぎぶり。「なぜ分かったの?」「以前、『旅の蜃気楼』にジーパン姿で載ってたじゃない」。そういえばそうだ。BCNの社内では5月からドレスフリーを宣言した。以来、私はジーパン姿だ。きっかけは、BCNランキングの実売データをインターネットで、本格的にネット上に発信する方針に決めたことにある。「実売データという購買情報は、消費者が発信した情報である。それならば、情報の発信者にデータをお返しして、購入の際の参考にしていただこう」という趣旨である。データのオープン化という姿勢だ。それをきっかけにして、服装も自由にしようというわけだ。しかし、新聞社という業種は意外にお堅いのである。自由な服装の風土がない。そこを思い切って、ジーパン姿に変身してみたわけだ。結構勇気が要りました。

▼パーティーの時などは、ジーパン姿でいいのか、今も悩ましいです。失礼ではないか? 尊大だと思われはしないか? などと、じくじく思い悩む。高橋さんと会う時は思い切ってジーパンで出かけた。それが会ったとたんに「やっぱり、ジーパンだ」という反応が返ってきたのだ。高橋さんはその姿というより、変身した勇気に賛同してくれたように思う。別れ際に、次回会う日程を決めた。11月28日。その日が高橋さんの「ジーパン・デビュー」となった。さらに話が広がり、「インターコム ワンダーフォーゲル クラブ」(略称IWC)を発足する運びとなった。11月22日に筑波山を記念登山した。メンバーは中高年の8名。変身はまだまだ続く。(BCN社長・奥田喜久男)
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