BCN FORUM

聞いて知った、鳥取の意外な一面

2008/12/01 15:37

週刊BCN 2008年12月01日vol.1262掲載

 「5日連続でカレー屋に連れて行かれ、しばらくカレーを見るのも嫌になった」と、鳥取県とともに仕事をしているインド人実業家がつぶやいた。人口最少ながら、カレー消費量が全国1位の県、それが「鳥取」なのだ。

 中国地方の日本海側に位置し、その形は右を向いたトラにたとえられる。JRの主要駅では、昔懐かしい有人改札。無人駅も少なくない。


 だが、地域におけるITの利活用については積極的だ。生活やビジネスにおける課題解決のための事例を蓄積するに当たり、優秀な事例を表彰する総務省主催の「u-Japanベストプラクティス2008」で鳥取大学工学部知能情報工学科計算機工学A研究室とバス事業者も参加する日本トリップ有限責任事業組合が地域活性化部門賞を受賞している。鉄道、高速バスに加え、鳥取県下の全バスの時刻、経路探索、徒歩での最寄バス停経路なども調べられるシステムを無料で提供している。


 ちなみに水木しげるの故郷でもあり、近年は境港市の水木しげるロードが注目を集めている。「実写版『鬼太郎』の影響もあってか、水木しげるロードが鳥取砂丘を集客数で抜いた」(鳥取県の安田敦・企画部地域づくり支援局 情報政策課企画員)と笑顔で説明してくれた。とはいえ、実際のところは「鬼太郎の実写版は鳥取でロケを行わなかった」そうである。(環)

  • 1