北斗七星
北斗七星 2008年11月17日付 Vol.1260
2008/11/17 15:38
週刊BCN 2008年11月17日vol.1260掲載
▼キリスト教信徒のイベントであるクリスマスが日本に浸透したのは、1900年に明治屋が東京・銀座に進出し“商業利用”したことが契機とされる。洗礼を受けた信徒は国内総人口の1%に満たないが、商業的なイベントとして定着した。内閣府の調査によると景気の実感を示す「街角景気」指数は過去最悪の水準という。早い街飾りに引っ張られ、今年のクリスマスムードは2か月にわたって続くことになる。その間に「売り手」はいかに消費者の心を掴むか。
▼現在、自民党で税制改正論議が進んでいる。「消費税率を引き上げる」ことを前提に、まずは景気をテコ入れし、実体経済の回復を図る目論見だ。その策として「定額給付金」をばら撒くという。だが国民の大半は「貯金する」という状況で、景気浮揚には疑問符が付く。タンス貯金を引き出すには、「給付金セール」などで「売り手」の現場レベルでの工夫が必要だ。企業にシステムを提供するベンダーは、秋口に自社新製品を宣伝する。こちらも同様に「固い財布の紐」を開かせる手段が試されている。
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