北斗七星
北斗七星 2008年11月10日 Vol.1259
2008/11/10 15:38
週刊BCN 2008年11月10日vol.1259掲載
▼企業システムには、株式用語と似た言葉がある。1980年代後半から無計画に導入されたサーバーが未整理のまま残存している。これを「塩漬け」と呼ぶ。調査会社ノークリサーチによると、年商500億円未満の企業で、Windowsサーバーのうちサポート切れの「NT」を抱えるのは約1割あるそうだ。無造作に置かれたデスク上の資料と同じく、「廃棄しても影響はないが、貴重なデータがあるかも」と、「塩漬け」にされたままなのだ。
▼マイクロソフトの仮想化技術「Hyper-V」を活用した販社支援が本格化している。すでに有力販社が100程度、同技術の販売にエントリーしているほど期待が大きい。サーバーの「塩漬け」分を一括して集約するだけで、大きな利益を確保できる可能性が高いため、販社が我先と行動を起こしているのだ。
▼メーカー混在の「塩漬け」サーバーは、現在でもサポート料を支払って維持され続けている。この混在環境を仮想化し、一括してサポートを請け負った販社が「果実」を得る。一度、仮想化すれば次世代のシステムも容易に付加できる。今、仮想化に取り組まなければ、販社は競合他社に市場を奪われる。
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