旅の蜃気楼
今度こそ、本気で英語をものにしたい
2008/10/06 15:38
週刊BCN 2008年10月06日vol.1254掲載
▼頁を開く。目次は「英語を読む」「単語を覚える」「英語を聴く」「英語を書く」「英語を話す」。ここまでは月並みだ。しかし、その後が違う。いくつかを紹介する。英文を一気に読む。「出来る限り英語の語順のまま読む」。つまり英語を英語のまま、「内容を英語で読む」ということだ。かねがね、そんな気がしていたから、つい引き込まれる。単語はビジネスであれば1万語が必要だといわれている。とにかく毎日読むことだ。聴くのは毎日1時間を3年間、トータル1000時間だ。英文を書くのは、日本人は所詮無理だから、使えそうな英文を書きとめておく。これを「英借文」という。全編を通して、腑に落ちる箇所が多い。
▼かつて日本DECに勤務していた村上さんとは、1986年からのつき合いだ。村上さんは初対面で開口一番、「日本の第一外国語を英語にすべきですよね」。驚いた。同時に、理路整然とした人だと思った。以来、彼が転職するごとに会っている。ここに至ってあのときの言葉が、本になったのだ。この本の影響があって、セカンドメールとしてグーグルのGmailに入ってみた。その3日後、突然、編集部のメールサーバーが半日ダウンした。ちょうど原稿の入稿が相次ぐ時間帯だ。困った。携帯で送信しようか? いや、文字数が多すぎる。そうだ、編集部員にもGmailに入ってもらって、やり取りしよう。セキュリティがという声もあったが、入稿のほうが優先だ。これで、最悪の事態をまぬがれた。そのうちにセカンドメールがメインメールになるかもしれない。Gmailは村上さんの教えどおりに、英文仕様にした。村上さんに遅れること22年。英語は必要条件です。(BCN社長・奥田喜久男)
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