北斗七星
北斗七星 2008年7月7日付 Vol.1242
2008/07/07 15:38
週刊BCN 2008年07月07日vol.1242掲載
▼いつの間にか一人歩きするようになった「排出量取引」によって、肝心の地球温暖化防止が霞んでしまった印象をもつのは私だけではないようだ。かつて本紙でポストコンピュータ時代の到来について言及してもらった原丈人さん(デフタ・パートナーズ会長)もその一人だ。6月23日付の日経新聞でインタビューに応えている彼の主張によれば、中国などの「京都議定書の非加盟国は排出削減に努めるより、排出枠を売ってもうけようとしがち」と断じ、排出量取引が投機の対象として、サブプライムローンに次ぐ標的とされると警鐘を鳴らしている。
▼7月7日から洞爺湖サミットが開催される。この会議の最大のテーマは、地球環境、気候変動に関する問題。グリーンITの推進など、官民あげて温暖化対策に取り組んでいるわが国の姿勢を、諸外国にアピールするチャンスとして生かしてほしい。
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