アップルが1月に発売した超薄型ノートPC「MacBook Air」。価格は22万9800円からと、ノートPCのなかでは高額であるものの、超薄型の形状とアップル特有のデザイン、「iPod touch」のように指でなぞってソフトを操作できる「マルチタッチテクノロジー」などが人気を呼んでいる。家電量販店やパソコンショップだけでなく、アップル直営店でも品切れ続出の状況だ。

　アップル日本法人の広報によれば、「日本だけでなく世界中で品薄状態。急ピッチで生産を進めているが、世界の販売店が『MacBook Air』争奪戦を繰り広げている」とか。

　そこで、アップルが開始したのが「MacBook Air」の在りかを教えるサービスだ。同社のウェブサイトに「お近くのApple StoreのMacBook Air在庫状況」というページを設けた。アップル直営店ごとに在庫があるかないかを21時から翌日9時までに限定して公開している。「こんなページを設けたのは今回が初めて」と、広報は異例の措置であることを強調する。

　「MacBook Air」のヒットにより、「MacBook Pro」など、他のモデルの販売に弾みがついている。

　コンシューマ向けPC市場は伸び悩み、各メーカーは利益捻出に必死な状況が続く。そんななか、アップルは相乗効果の恩恵に浴し、Windowsの壁をジワジワと突き崩している。（鈎）