立ち話

日本HP 石積尚幸・取締役副社長

2008/03/03 19:47

週刊BCN 2008年03月03日vol.1225掲載

 「自社の製造管理工程をモルモットにして、経営とITが密になれる仕組みを作り上げた。これをコンパクトにして提供する」。日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の石積尚幸・取締役副社長は、「仮想化・自動化技術」を活用し、開発環境を提供する国内で初投入のシェアード・サービスを発表する席上、こう述べて利用を促した。

 新サービスは「HP Shared Service Utilityサービス(HP SSU)」と呼ばれる。VMwareなど仮想化・自動化技術を開発・テスト環境インフラに実装。常時ソフトウェア開発が発生するソフト開発会社や金融機関などは、必要なサーバー環境を自動的に構成でき、約1-2日間で利用可能になるというものだ。

 従来は、同環境を築くために機材の購入・設置、ソフトのインストール作業などで数週間を要した。「HP SSU」なら「Web経由でリクエストするだけ」。石積副社長は「SAPやWebLogic用のアドサービスも検討している」と、協業するSIパートナー向けへのリップサービスも忘れなかった。
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