セキュリティベンダーのトレンドマイクロは2月15日、2008年の事業戦略を発表した。　エバ・チェンCEOは「（ウェブ2.0の時代が到来する状況下で）ビジネスでは顧客とのやり取りが不可欠であり、ハッカーも状況を把握している」と指摘。「企業がデジタル・エンタープライズを進めていけば、必然的に『デジタル・エンタープライズ・プロテクション・ストラテジー』を求めることになる。当社はセキュリティパートナーとして、より確かなサービス・サポートを実施し、迅速なレスポンスが必要」と語った。

　こうしたデジタル・エンタープライズを守るのに必要な要素として、（1）グローバルな事業展開（2）脅威管理に対しての真摯な取り組み（3）成功事例があり、信頼性が高いこと（4）サポートやサービスで優れた実績があること（5）首尾一貫した市場戦略を展開することとし、チェンCEOは同社が優れた実績を持っていることをあげ、「スタートアップしたての（競合）企業に、デジタル企業のセキュリティを任せるわけにはいかない」と話した。また「20年間、コンテンツセキュリティにフォーカスするという、一貫した市場戦略を実施している」ことを強調した。