Linuxディストリビュータ最大手、米レッドハットの新社長兼CEOに1月1日付で就任したジム・ホワイトハースト氏が1月下旬に来日。日本で初めての戦略説明会を開き、抱負を語った。就任後1か月経っていないとあって、具体的な計画やビジョンの説明はなかったが、「顧客視点を重視し、サービス品質を高めたい」と持論を展開した。

　ホワイトハースト氏は、米レッドハット入社前は米デルタ航空のCOOで、その前は米ボストンコンサルティンググループに勤めていた。さまざまな業界でキャリアを積んできたが、IT企業は今回が初めて。他の業界に比べて、IT業界は顧客へのサービス力が弱いと同氏はみている。デルタ航空のCOO時代は、「CS（顧客満足度）が最低だったなか、サービス面でさまざまな施策を打って改善した」とか。

　「顧客視点の考え方やエンドユーザーへのサービス向上施策をもっと意識すべきだ。年商が大きい企業ではなく、影響力が大きい企業になりたい」と、初めてのIT企業でのビジネスに意気込みを示していた。