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WiMAX時代のワークスタイル

2007/11/12 15:37

週刊BCN 2007年11月12日vol.1211掲載

 ICT投資によって社内の煩雑作業が簡便になれば、コスト削減につながる。営業担当者など外出が多い社員を中心にワークスタイルの改善を図ろうとする企業も増えており、例えば「どこでもオフィス」など社内に戻らなくても業務が行える環境を整えている企業もある。営業担当者1人あたりの生産性が上がれば、業績拡大につながる。費用対効果があがれば、投資した甲斐があるというものだ。

 効率化という点でいえば、移動中、とくに電車などで移動中に業務をこなすのはどうか。現在のところ、ワイヤレスネットワークが未成熟であることから、例えば電車内でパソコンを開いてメールのやり取りを行っている光景はあまり見ない。しかし、WiMAXなどの高速ワイヤレス通信が世に出てきたら、状況は一変するだろう。

 そうなった場合、問題なのは周りに対する配慮だ。電車の中でノートパソコンを開いて業務に没頭。その時、足腰がおぼつかない高齢者が乗車してきた。にもかかわらず、席を譲ろうとしない。仕事をしているのだから仕方がないといえるだろうか。

 そんな光景が当たり前になるとは限らない。しかし、業務効率化を進めるなかで業務の場所も考慮に入れなければならなくなるだろう。ベンダーとしても、そんなことまで提案する必要性が出てくるかもしれない。(真)
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