Letters from the World
携帯電話にみる日本の閉鎖性
2007/09/10 15:37
週刊BCN 2007年09月10日vol.1202掲載
世界的にみても高機能とコンパクトな筐体を両立させ、抜群の通話品質と安定したサービスを実現した日本のメーカーや通信会社の努力にはすばらしいものがある。しかし携帯電話が特定の国でしか通じないというのでは、国際化の流れに背を向けることになる。
諸外国で使用できる携帯電話が日本では使用できない。この事実は日本の閉鎖性を現しているだけではない。現状の日本の携帯電話環境とは、ユーザーが当然享受できるはずの利便性を取り上げられたままであるということだ。それは諸外国では当然のように実現されており、決して無理な要求ではない。
「国際化」などといった言葉が市民に浸透し、さまざまな局面で世界と対等に渡り合うためには、実はまず最初にこのような国内事情の払拭を優先すべきではないだろうか。井の中の蛙では、社会の一員と認めてもらえない。(ニューヨーク発)
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