旅の蜃気楼
暑い夏にどういうわけか衣類の話
2007/08/27 15:38
週刊BCN 2007年08月27日vol.1200掲載
▼衣類つながりの話をもうひとつ。岐阜市に本社を構えるソフト会社テクノアは、業界初の服飾3Dシミュレーションを開発した。パソコン画面で、立体のマネキンが回転している。パソコンから型紙を選んで入力すると、好みの形の服が仮縫いの状態で出来上がる。回転させると、服を着た時のシワの感じも表現するすぐれものだ。同様のソフトはイスラエル、米国、フランス、韓国、日本の5か国にあるという。
▼テクノア社長・大道等さん曰く。「もう10年もの間、開発している。世界の競争のなかで、うちのが一番すぐれている」。その自信の半面、使用事例と用途の幅が、なかなか広がらない悩みもあるようだ。ところが、このソフトの操作を見ながら、コラム子は商品企画の膨らむソフトだと直感的に思ったのだから不思議だ。ゲームで使えないだろうか。クリニックの現場で医者と患者のコミュニケーションツールとして使えないだろうか。床屋で使えないだろうか。ブライダルコンサルタントで使えないだろうか、などなどである。勝手な思いと、現実の商品化は別だから、きっと高いハードルがあるのだろう。大道さんは、商品開発や業務提携の会社を求めている。テクノアは岐阜県庁の近くにある。岐阜は生まれ故郷だ。夏休みの途中にちょっと寄ってみました。連絡先は058-273-1445です。(BCN社長・奥田喜久男)
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