Letters from the World
中国の品質管理の裏側
2007/07/30 15:37
週刊BCN 2007年07月30日vol.1197掲載
通常、LCDパネルやメモリは、品質グレードによって選別、異なった価格帯で販売される。品質管理者が顧客と一体で不正行為を行う場合は、わざと検査結果のグレードを落とす。実際はAグレードなのに、Bグレード製品として判定する。この判定に沿って会社は、相応の価格で出荷してしまう。最終的に顧客側は、Aグレード品が安く手に入る。そして品質管理者は、顧客からなんらかの謝礼を受けとる。
そのほか意図的ではないかもしれないが、検査体制が不備のため不良品を出すことも多い。
そこで、客側が工場に出向いて検査するか、公正と言われている第三者の検査会社に検査を委託することになる。有名な欧米の検査会社は、品質の悪い中国製品のおかげで活況を呈している。中国の製品が安定しない限り、ビジネスの持続が約束される皮肉な構図だ。(台北発)
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