旅の蜃気楼
将来が楽しみなニューフェースたち
2007/07/09 15:38
週刊BCN 2007年07月09日vol.1194掲載
▼さて、谷畑編集長はこの5月に就任したばかりで、赤ちゃんもニューフェースといったところが共通点。誕生したばかりというのは、どんなしぐさも初々しくて、新鮮だ。谷畑編集長の就任記事を週刊BCNに掲載したら、多くの取材先の方々からお祝いの言葉をいただいた。本人いわく、「編集長って、すごいですね」。「なにが?」「待遇が違うんですよ」「なんの?」「その、あの、待遇ですよ」。編集長就任と同時に取材先で受ける待遇が変わってきたことと、紙面に負う責任の重さに戸惑いの日々という。編集長といってもいろんなタイプがある。各号の編集方針を決め、紙面の刷り上がりまでをすべて取り仕切るタイプ。紙面に責任は持つが、記者それぞれの記事をうまく吸い上げて紙面を構成するタイプ。さらには自分で取材をして記事まで書くタイプもある。谷畑編集長はどんなタイプになるのだろうか。
▼編集長という肩書きについている“編集”の意味は深い。尊敬する編集者がいる。2000年12月28日に亡くなった斎藤十一さんだ。週刊新潮を創刊し、この人が新潮社の編集遺伝子を作り上げた人物だと思っている。好きな姿勢がある。「編集者は徹底的に黒子である」といって表舞台には出なかったことだ。小林秀雄、太宰治、松本清張らを次々と世に出し、出版社初の週刊誌を作った伝説のワンマン編集長だ。かつてAERAに掲載された1ページ大の顔写真は、マッカーサーばりのパイプをくゆらせている姿だ。存在感がある。
▼乳の匂いを漂わせる赤ちゃんも存在感を持っている。週刊BCNも読者の皆さんに存在感を感じていただける紙面をお届けします。(BCN社長・奥田喜久男)
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