北斗七星
北斗七星 2007年5月21日付 Vol.1187
2007/05/21 15:38
週刊BCN 2007年05月21日vol.1187掲載
▼とりあえず本紙のことは置いて、既存マスコミの代表としてテレビを考えてみると、軽佻浮薄さに拍車がかかっているとしか思えない。報道番組の場合、その軽佻浮薄の代表はコメンテーターと呼ばれる面々だが、司会者が老醜を晒しているなと感じるところもある。
▼ドラマでは迎合も目立つ。NHKの大河ドラマは今年もダメだ。戦国時代前期の日本人は今とはまったく違った人生観、死生観を持っていたはずである。そこを見せてくれるのが歴史ドラマだと思う。「誰かを愛して信じられるからこそ、人は生きることができる」というのがチーフ・プロデューサーなる人物の制作意図だそうだが、当時、生きるとは今とはまったく違った過酷な現実を背景にしていたはずだ。その過酷さが描けていないので、単なる愛憎ドラマになってしまっている。
▼そんなことを考えていると、インターネット上のブログというのは、既存マスコミとは違った世界を生み出せるかもしれないと思えるようになった。
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