立ち話

日立製作所 古川一夫社長

2007/04/16 19:47

週刊BCN 2007年04月16日vol.1183掲載

 昨年度(2007年3月期)は、連結最終赤字と業績不振に陥った日立製作所。就任2年目を迎える古川一夫社長は「試練の年、改善の年」と、09年度(2010年3月期)に営業利益率5%を目指すなど、今後は収益にこだわる戦略を進めることを明言した(4月4日の記者懇親会)。

 同社は2010年に「創立100周年」を迎えるが、「これに恥じない業績をあげるために、(07年度を)スタートダッシュの年にする」と、古川社長。

 昨年度は、北陸電力の原子力発電所で起きた事故の後処理やストレージ事業などが足を引っ張り、約2000億円の最終赤字に転落したが、「新しい価値を創造する」と、薄型テレビ「Wooo」に業界で初めて搭載したHDD「iVDR」などを競争力のある製品に育て、収益を確保する構えだ。
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