BCN FORUM
「異端」が「先端」に?
2007/04/09 15:37
週刊BCN 2007年04月09日vol.1182掲載
デジタル映像を制作するスタジオや編集室、映画の試写も可能なビジュアルセミナールーム、大規模なデータセンターを備えた「富士ソフト秋葉原ビル」を、今年2月に総工費約450億円を投じて竣工。ゆくゆくは映画やドラマの制作にも乗り出す構えである。
もともとは前社長で現東証コンピュータシステム(TCS)社長の松倉哲氏が2000年頃から構想を練り始め、野澤氏も賛同して動き始めたデジタル映像事業だ。松倉氏はTCS社長に就いてからも映像事業を諦めきれなかったのか、自前でスタジオをつくり証券関連のコンテンツをインターネットで配信するサービス「KABU24.TV」を昨年夏に立ち上げたほどの熱の入れよう。
放送のデジタル化が進み、インターネットとの距離がより近くなる。「今後さらに大きく変革しても不思議でない」とみる業界幹部が多いのも事実。今の富士ソフトは業界ではほとんど“異端”扱いだが、コンテンツビジネスが成功すれば一躍時代の“先端”として他社の追随現象が巻き起こることになるか?(寶)
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