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通信業者の次の一手に期待

2007/01/08 15:27

週刊BCN 2007年01月08日vol.1169掲載

 光ファイバーなど家庭向けブロードバンド加入者が年を追うごとに増えている。光ファイバーの加入者が増加したのは、各通信事業者が販売促進を積極的に展開しているためだ。光IP電話であれば、NTTの電話回線を解約してADSLよりも低料金で利用できるとアピールする光ファイバー回線事業者も登場しており、加入者獲得で激しい戦いを繰り広げている。

 加入者拡大を狙った通信事業者の販売プロモーションは、NTTのNGNをはじめ次世代ネットワーク構想も影響している。次世代ネットワークは、QoS(通信品質)や帯域の確保、セキュリティなどの機能向上を視野に入れており、通話できないというトラブルを払拭することが目的だが、構築費としてこれまでとは比較にならないほどの莫大な投資を要するのは否めない。

 通話品質などの改善はユーザーにとって歓迎すべき点だ。しかし、次世代ネットワークで可能なサービスの模索も必要といえる。というのも、現在、NTTグループはフィールドトライアルを実施しているが、サービスに関しては今後の検討課題にとどまっているためだ。

 サービスが変わらなければ、今と同じような体力勝負の加入者争奪戦が繰り返される可能性がある。ユーザーにとっても、低料金だけに振り回されるのはメリットにならない。新サービスの創造など“次の一手”に期待したい。
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