北斗七星
北斗七星 2006年9月4日付 Vol.1152
2006/09/04 15:38
週刊BCN 2006年09月04日vol.1152掲載
▼廃止の理由はコスト高だそうだ。約2年間で利用者は133人しかなく、パスポート一冊あたりの発行費用は1600万円に達していたという。通常は3000─4000円で済むところを4000倍もの費用がかかる勘定だ。5年か10年ごとにしか利用しないパスポート発行に莫大なシステム投資を行ってきたわけで、計画がずさん過ぎたと言わざるを得ない。
▼過去の経験から言うと、パスポート取得に当たって一番面倒だなと思ったのは、戸籍謄・抄本の取り寄せであった。本籍地を田舎に置いたままなので、自分で出向くか、誰かに頼まなければならない。電子政府になって、戸籍謄・抄本の自動取り寄せが可能になれば、便利さが実感できるようになるだろうが、どうもそのようには動いていないみたいだ。パスポートの電子申請にあっても、戸籍謄・抄本は別途郵送が必要だった。電子政府構想の根本的見直しが必要に思える。
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