北斗七星
北斗七星 2006年7月24日付 Vol.1147
2006/07/24 15:38
週刊BCN 2006年07月24日vol.1147掲載
▼つまらなくなっている理由のひとつは、視聴率稼ぎのために女性に媚びているからだと思う。歴史を対象にしているのに、現代の女性と同じ考え、発想でものを言わせている。それに比べ、チャングムの苦難の連続は、文句なく画面に引き込む迫力を持っている。
▼何でこんな話を始めたかというと、遅まきながら第37回IT戦略本部の議事録を読んでいたら、コンテンツの重要性について何人かの委員が言及していて、本当にその通りだと思ったからだ。2011年には、放送も通信も完全デジタル化が実現する。ナチュラルビジョンの技術を使えば、現物と同じ色の再現性はさらに高まるともいう。要するに素晴らしいインフラは整うが、問題はその上に何を流すかということになる。コンテンツである。
▼素晴らしいインフラの上を流れる貧弱なコンテンツ、いま日本はその方向に進んでいるのでないかと強く感じている。輸出できるコンテンツはアニメだけ、という情けない状態を抜け出す道こそが求められている。
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