Letters from the World
幻と消えたエリソンの善意
2006/07/10 15:37
週刊BCN 2006年07月10日vol.1145掲載
善意の不発はほかにもある。USAトゥデーによると1995年にはテキサスの富豪リー・バス氏が「西洋文明の研究成果が不十分」とエール大への寄贈2000万ドルをとりやめた。プリンストン大は、老舗スーパーA&Pのロバートソン一族と基金6億ドル(45年前の寄付が元手)の支配を巡って係争中だ。
世界各地のオペラハウスのパトロンとして鳴らしたキューバ系ネット投資家アルベルト・ヴィラー氏もドットコム崩壊後は、NYメトロポリタン・オペラへの約束分2000万ドルをほごにした。昨年は身内からも「事業に投資した金を人助けに散財してどうする」といじめられた。
稼ぐのも大変。だけど使うほうはもっと大変というお話。(シリコンバレー発)
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