BCN FORUM
認証率を認定する第三者機関を
2006/07/03 15:27
週刊BCN 2006年07月03日vol.1144掲載
現在では指紋のほか、静脈、顔、虹彩など認証に使われる部位は多種多様で、「耳介(耳たぶ)」などの研究もされていると聞く。利用場面も含め、さらに広がりを見せてくるだろう。
認証の仕方もさまざまで、指紋については指紋認証の弱点である「乾燥指」などを克服するため、表皮の内側にある「真皮」を認証する方法や、指紋の断面を「周波数」として捉えて認証する方法などが出てきた。
生体認証製品を販売する各社の説明ではセンサーの精度を訴えるため「本人拒否率…%」「認証許容率…%」といった認証率が表示されている。
最近では認証精度も上がり、業界関係者いわく「100人に1人、2人が認証できない精度」から、「100%認証できる」ようになったそうだ。
しかし、こういった数値はどのように導き出したのか定かではなく、メーカー側がうたっているだけなので信憑性に欠ける面がある。
業界では、認証率を認定する第三者機関が存在しないため、問題になっているようだ。
認証率を標準的な認定方法で審査する第三者機関をつくり、より正確な数値を公表することが必要ではなかろうか。
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