Letters from the World
ビル・ゲイツの身の処し方
2006/06/26 15:37
週刊BCN 2006年06月26日vol.1143掲載
だが、うがった見方をすれば、無数の裁判や各種の圧力に悩むマイクロソフトが、ビル・ゲイツのみならず同社への攻撃の矛先をかわすため、とみられても仕方あるまい。
ビル・ゲイツは今後2年間で権限委譲を進めると断言する。しかし、氏は経営の一線を退くとはいえ、同社のCEOの地位を辞すことはないままだという。 どこかの国の新聞社主のように、問題が起こった一時期だけ球団から身を引くなどという姑息な手段ではなかろうが、何かほかに目的があるのか、それとも公表の理由を額面通り受け取るべきなのか。そして今後IT産業界にどのような影響をもたらすのか。すべての関係者は、しばらくこの問題を分析することに忙殺されることだろう。(サンフランシスコ発)
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