北斗七星

北斗七星 2006年5月22日付 Vol.1138

2006/05/22 15:38

週刊BCN 2006年05月22日vol.1138掲載

▼JEITAの自主統計によれば、平成17年度のコンピュータの総出荷台数は1460万4000台、金額は2兆6524億円。メインフレーム、サーバー、ワークステーション、PCを含めた数字で、PCは輸出も含む。伸び率は、台数が110%、金額は98%だった。

▼金額規模順に見ると、PCがダントツで1兆7477億円、UNIXサーバー3228億円、IAサーバー3007億円、メインフレーム1933億円、ワークステーション530億円、独自OSサーバー他が349億円となる。金額ベースで前年比伸びたのは、ワークステーション110%、IAサーバー108%の2ジャンルのみで、PCは100%、UNIXサーバー96%、独自OSサーバー他83%、メインフレームは78%だった。平均単価で見ると、メインフレームが2億372万円、独自OSサーバー他が990万円、UNIXサーバ515万円、IAサーバー73万円、ワークステーション35万円、PC 12万5000円と続く。

▼残念なのは輸出だ。PCベースで見て、輸出比率はわずか8%、総出荷ベースなら5%強しかない。いまPCは、AV機能を取り入れることで、新たな変化を見せようとしている。ハイビジョン液晶、次世代DVD搭載のフルスペックなら70万円くらいするマシンも登場するようだ。家族で楽しむなら大画面薄型テレビが定番だが、自分の部屋でネットも音楽もテレビも楽しみたいなら、1台で済む。こうした日本発のPCが海外でも評価されるなら、2兆円産業への復帰も可能なのだが──。
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