Letters from the World
メダカが鯨を呑み込む話
2006/04/17 15:37
週刊BCN 2006年04月17日vol.1134掲載
分割された会社のなかで最も小さな会社はSouthern Bell Company(SBC)だった。この会社は独自のネットワークと管理体制を築き、米国の電話業界で最も業績がよかった。しかし、このSBCが元々の母体であったAT&Tを買収するとは誰も思わなかっただろう。
AT&Tの買収と同時に、SBC傘下の携帯電話会社CingularがAT&T Mobileも買収した。これで米国最大の電話会社は、米国最大の携帯電話サービス会社にもなったわけだ。そして、おもしろいことにAT&Tを買収したSBCはat&tと名前を変えたのだ。
06年に入り、at&tはAT&Tから分割したもうひとつの会社Bell Southの買収も発表した。
米国の電話業界には今、強烈なM&Aの嵐が吹き荒れているところである。(サンノゼ発)
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