Letters from the World

日本にはないITビジネス

2006/03/06 15:37

週刊BCN 2006年03月06日vol.1128掲載

 私が所属する米国のビジネスネットワーキンググループに新しい会社が入ってきた。この会社のビジネスモデルは、コンピュータトレーニングに必要な部屋とコンピュータ、インターネットアクセス環境を提供するというもの。1日単位で貸し出しをしていて、私が見た部屋には31台のコンピュータと、講師用のプロジェクターなどが準備されていた。

 コンピュータはすべて部屋を借りる人の指示に従って設定が行われていて、クラスを運営する人は基本的に何の準備をする必要もない。

 この部屋の賃貸料は1日で$1600(約20万円)だ。高いようにも思えるが、コンピュータのセットアップ料金や部屋代、休憩室にある飲み物まで考えると決して高いとはいえないように感じた。

 同社を訪ねてみると、朝からボーイングと、ノードストロームが社員研修をしていた。オラクルやマイクロソフトなどもこの場所を利用するという。このビジネスを思いついたのは、親会社が自社ソフトの研修ルームをつくったところ、部屋を貸して欲しいという要望が多かったのがきっかけだそうだ。(サンノゼ発)
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