BCN FORUM

広告ビジネスに“賭け”を挑む

2005/11/28 15:27

週刊BCN 2005年11月28日vol.1115掲載

 米国でマイクロソフトが11月1日に発表したインターネットベースのソフトウェアサービス「ウィンドウズ ライブ」、「オフィス ライブ」は、5年ごとに賭けに出るというビル・ゲイツ会長自らが報道陣、アナリストへの説明を買って出た。

 この勢いを受けてか、このほど来日したスティーブ・バルマーCEOも東京都内での基調講演で、「私たちは広告という収入源に賭けることを決めた」と熱弁をふるった。

 「ウィンドウズ ライブ」は個人、「オフィス ライブ」は中小企業の利用を想定したサービスで、無料提供されるメニューも多い。ウィンドウズ、オフィスのオンライン版と理解すれば分かりやすく、マイクロソフトにとっては広告料と、サブスクリプションと呼ばれる簡易型の有料サービスが収入源となる。

 MSNとのすみ分けをどうするかといった指摘もあるが、「新規顧客にとって価値あるサービスとして独立して提供していく」とはバルマーCEO。マイクロソフトはこれまでも数々の“賭け”に挑んできたが、今回もライセンスビジネスから広告ビジネスへの転換という点で大きな賭けに出たことは間違いなさそうだ。
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