ゴルフギア新時代 つかめ!クラブのポテンシャル

<ゴルフギア新時代 つかめ!クラブのポテンシャル>17.クラブセッティング 14本の選び方

2005/10/31 15:37

週刊BCN 2005年10月31日vol.1111掲載

 1ラウンドで使用できるクラブの本数はパターも入れて14本。これは、ゴルファーなら知っておかなければいけないルールの1つです。上限が14本であって、それが半分の7本であっても全く差し支えありません。むしろ、7本でラウンドした方が良いスコアが出たという経験があるゴルファーもおられるでしょう。

 本数とスコアは比例することはありませんが、武器はたくさん持っていたいという心情は分からないでもありません。本数制限がなかった頃、何十本というクラブでラウンドするゴルファーも多く、プレーの進行にも支障をきたし、またそれを運ぶキャディからも苦情が出たため、1930年頃に英国ゴルフ協会(R&A)においてクラブの本数が14本に決められたそうです。なぜ14本なのか定かではありませんが、今日までその規制が採用されています。

 さて、この14本のクラブをどのようにセットするかを決める時、すでにゲームは始まっています。これを考えるだけでも楽しいではありませんか。コースマネジメントもプレーヤーが自分の力、特に各クラブの距離を正確に把握しなければならないことは以前書きましたが、それがセッティングにはとても重要です。理想はフルショットした時の距離になるべくギャップがないようにする。そして使えない、打てない難しいクラブは持たないようにする。

 写真①は、オーストラリアのツアープロのクラブセッティングの例です。ウッドはドライバーと3番のみ、アイアンは2番からで、ウェッジはピッチング、サンド、ロブ(60度)の3本、パターを加えて14本です。

 一方、写真②は年齢58歳、ハンデ14のいわゆるアベレージゴルファーの例。ウッドがドライバー、3番、5番、7番、9番、そして22度のユーティリティ。アイアンが5番からSW。パターを入れて14本ですが、このセットには落ちた飛距離をおぎなう苦心があらわれています。

 さて、次のラウンドに向けて、ご自分のクラブセッティングをもう1度考えてみてはいかがでしょう。



[ナカシマケンジ]
profile
1955年生まれ。79年、留学先の米ユタ州で本格的にゴルフを始める。95年、オーストラリアのシドニーに移住。99年、ゴルフのカスタムフィッティングの店「K's Golf」開店。
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